便利なコト

【わかりやすい】グラフの読み方。数字のトリックによる読み間違い・勘違いの誘発にご注意。

こんにちは、梅田です。

テレビCMやネットでよく見かける機能性表示食品。

これらは消費者庁へ機能性のデータ・グラフなどを提出して受理された商品です。
機能性表示食品とは何かについては、私が経営している会社の記事「機能性表示食品の概要を、消費者庁の従来制度(特定保健用食品、栄養機能食品)と比較してご説明。」をご参照ください。

それらデータ・グラフなどは消費者庁のホームページで各々の商品毎に確認する事が出来ます。また商品のホームページなどにもグラフが載っている事が多いです。

そこで、このページでは、データで用いられる語句およびグラフを読むときのコツについてお話しさせていただきます。

機能性表示食品のデータとグラフは分かりやすく正確なものなので、皆さんがデータやグラフを読み解かれる事は容易と思います。

しかし一方、機能性表示食品以外の世の中には悪意無く誤ってデータやグラフの提示をしている場合や、わざと読み間違い・勘違いを誘発させようとするデータやグラフも有ります。それらについてもご参考としてご説明させていただきます。

平均値とは

平均値とは

→平均値は、全員の数を足して人数で割ったものを指します。

 

→3年1組は80、3年2組は30です。Eさんがゴリラみたいな怪力を発揮しているため平均が80ですが、実際はEさん以外は80を上回っておりませんね。

平均値を表すグラフ

→先ほどの平均をグラフにするとこんな感じ。平均80の3年1組の圧勝です。

メモリ間隔の怖いところ

→ここで新たな組が登場。それは3年5組。彼らは平均80を叩き出した3年1組に対抗心を燃やしており、自分たちの結果を似たようなグラフを作って対抗。しかし縦軸のメモリを見ると32.5となっており、よく見てみると3年5組の平均は32で80に到底及ばず。しかしグラフの書き方次第で、読み手に勘違いさせてしまう事が出来るのです。

エラーバーの意味(軽く読み飛ばしてください)

→その読み手の勘違いを防ぐのがエラーバー。ヒゲと呼ぶ事も。これが長いとバラツキつまり平均から離れている数字(300を誇るE君)みたいなヒトが居る事が何となく分かります。

→3年1組と3年2組とではエラーバー(ヒゲ)の長さが違いすぎるので、握力の分布を知るうえでは本当の実力の比較になるのか分かりません。一方、3年5組と3年1組は似たような長さなのでバラツキ・分布がほぼ同じ。正しく実力差を把握出来るのです。

比較群・比較対照の無い試験の危険

→この物語は創作です。比較群つまり比較する対象(対照)が居ないグラフを見かけた時の注意です。機能性表示食品の届出資料は必ず比較群が有りますので、機能性表示食品以外の何かでそういうグラフを見かけた時に思い出してくださいという創作物語です。

→ここで注意せねばならない事は、大げさなグラフになっている事です。さもすごい効果が出たみたいな勘違い・ミスリードをさせるグラフにご注意なのです。

比較群・比較対照の有る試験の利点

→科学は基本的に比較して物事を解き明かします。例外もありまして、生き死にに直結している場合(抗がん剤)は全員に有効性の有る薬を服用していただかないといけないので、対照群無しでの研究となります。そういう時は一般的に言われている生存率より、良い結果になった事を確認するのです。

ここまでのおさらい

→平均値の落とし穴は突出したデータが足を引っ張ったりデータを押し上げる事と、バラツキを表現する方法(エラーバー・ヒゲ)がテレビとかで見かけるグラフには記載されない事です。

中央値とは

中央値とは

→平均以外の手法として、集団の実力を把握する方法として中央値というものが有ります。この中央値とは小さい数字から大きな数字まで順にならべてちょうど真ん中の数字です。集団の人数が奇数だったら真ん中のかた、偶数だったら真ん中の2名の平均となります。

→ばらすきの多いデータの場合、中央値を見ると飛び抜けた数値の影響を受けづらいです。平均値では飛び抜けたデータ・突飛なデータ・平均値を押し上げてしまうデータにより、そのグループ・群の持つ本当の(真実)の傾向を把握出来ない事が有るのです。

平均値と中央値

→月曜から夜ふかしというTV番組でやっていたのですが、国民の貯蓄額の平均は1,182万円で中央値が400万円。平均は一部の富裕層が引き上げていると思います。一方、中央値は国民を全員ならべて真ん中の方の額となります。

中央値のグラフ

→中央値を表現するグラフは、このような感じです。箱ヒゲ図・箱髭図と呼びまして、一番上の髭のT字になっている部分の頂上が最大値。つまり最も大きな数字だった方。次に四角の一番上が、上から数えて25%目の方。真ん中の丸(横線の事も)が中央値。次に四角の一番下が、上から数えて75%目の方。一番下の髭の逆さ向きのTの字の最下部が最小値なのです。これによりデータの分布をより詳しく把握する事が出来るのです。

おさらい(中央値について)

→このように中央値は、バラツキの影響が少なく各々のグループの真ん中が分かります。しかし日常生活に於いてはあまり知名度が高く無いです。

世の中で散見する「なんじゃこりゃ?」というデータ

研究条件が不明確、やらせ・捏造(ねつぞう)

研究条件が不明確な例

やらせ・捏造(ねつ造)の例

研究の種類「インビトロ」「インビボ」とは?

見間違いを誘発

まとめ

ご自身の目でグラフや数値データを読み解く事が出来ると楽しいです。

機能性表示食品はそれらデータをメーカーさんのホームページで公開している事が多いです。それらをご覧になりながら、ご自身の買われる・買われている商品に対する愛着を深めていただく事も良いかもしれません。

機能性表示食品の全体像をお知りになられたい方は、私が経営している会社の記事「機能性表示食品の概要を、消費者庁の従来制度(特定保健用食品、栄養機能食品)と比較してご説明。」をご参照ください。